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親知らず

親知らずの抜歯後、腫れは何日続く?痛みを抑える対処法

親知らずの抜歯後は、腫れや痛みが生じることがあり、日常生活に影響を与える場合もあります。特に、「腫れはいつまで続くの?」「痛みを和らげる方法はあるの?」と不安に感じる方も少なくありません。
抜歯後の腫れや痛みは、身体の自然な反応ですが、症状をできるだけ軽減するためには、正しい知識を持ち、適切なケアを行うことが大切です。
今回は、親知らずを抜いた後に腫れが生じる理由、腫れが引くまでの期間、そして痛みを和らげる具体的な対処法について解説します。
 

1. 親知らずを抜歯すると腫れるのはなぜ?

親知らずの抜歯後、腫れが生じることはよくあります。これは体が自然に回復しようとする反応の一つです。では、なぜ腫れが起こるのでしょうか?

親知らずの抜歯後に腫れる主な原因

①炎症反応によるもの

親知らずを抜歯すると、歯肉や骨が傷つきます。体は損傷部分を修復するために、血液やリンパ液を集めます。この炎症反応により、一時的に腫れが生じます。

②親知らずの生え方によるもの

親知らずが横向きに生えていたり、骨に埋まっている場合、抜歯の処置が複雑になり、組織への負担も大きくなります。そのため、通常より腫れやすくなることがあります。

③細菌感染の予防反応

口の中には多くの細菌が存在しており、抜歯後は傷口から細菌が入り込むリスクがあります。これを防ぐため、体が防御反応を強め、腫れという形で対抗することがあります。

④出血のあとにできる血腫

抜歯後の傷口には血のかたまり(血餅)ができ、傷を保護します。しかし、出血が多かったり、血が組織内に溜まった場合、血腫となり腫れが強くなることがあります。

⑤顎の筋肉への負担

長時間口を開けた状態で処置を行うことで、顎の筋肉が緊張し、周囲が腫れたように感じることもあります。

このように、腫れは体の自然な回復反応の一つです。通常、数日で落ち着きますが、腫れや痛みが通常より長引く場合は、早めに歯科医院で相談しましょう。
 
 

2.親知らず抜歯の腫れはいつまで続く?

腫れのピークや回復の目安を知っておくことも大切です。ここでは、一般的な腫れの経過と、それに影響する要因について説明します。

<親知らず抜歯の腫れの経過>

①腫れのピークは抜歯後2~3日目

多くの場合、抜歯直後よりも2〜3日目に腫れのピークを迎えます。これは炎症が進行し、体が修復に集中する時期だからです。この間は、顔が腫れたように感じることもあります。

②4日目以降から徐々に改善

ピークを過ぎると、体内での修復が進み、腫れも少しずつ引いていきます。個人差はありますが、通常は1週間ほどで、日常生活に大きな支障が出ない程度に落ち着くことが多いです。
 

<親知らず抜歯の痛みや腫れに影響するポイント>

➀抜歯の難易度によって差が出る

難易度が高い抜歯や、骨を削る処置を行った場合は、腫れが引くまでに10日程度かかることもあります。逆に、比較的簡単な抜歯であれば、3日ほどでほとんど腫れが引く場合もあります。

➁傷口の大きさや体質も影響

年齢や体質、免疫力などによって回復スピードに違いがあります。一般的に若い方は回復が早い傾向にありますが、体調や生活習慣(喫煙・栄養状態など)が影響することもあります。

➂稀に二次的な感染で腫れが長引くことも

一度腫れが引いた後に再び腫れたり、痛みが強くなる場合は、感染やドライソケット(血餅が取れてしまう状態)が疑われます。気になる症状が続く場合は、歯科医院で相談しましょう。

➃抜歯中の圧力による影響

抜歯の際、歯を引き抜く力や器具の圧力が歯肉や周囲の組織に負担をかけることがあります。特に下の親知らずは骨に深く埋まっていることが多く、強い力が必要なため、腫れが強く出ることもあります。

➄体内の炎症物質の分泌

抜歯による刺激により、体内で炎症性の物質(サイトカインなど)が分泌されます。これは、体が異物を除去した後の修復プロセスの一環であり、腫れもその自然な反応の一つです。

腫れの期間には個人差があるため、無理をせず、体の回復を優先することが大切です。もし1週間以上経っても腫れが引かない場合は、歯科医院に相談するとよいでしょう。
 
 

3. 親知らず抜歯の腫れや痛みをできるだけ抑える対処法

抜歯後の腫れや痛みを完全になくすことは難しいですが、適切なケアを行うことで症状を軽減し、回復を促すことができます。ここでは、腫れや痛みを抑えるための主な対処法を紹介します。

①抜歯当日は「冷やす」ことが重要

抜歯直後の24時間は、患部を冷やすことで炎症を抑えることが期待できます。保冷剤をタオルで包み、「15分冷やして15分休憩」というサイクルで行うのが理想です。直接肌に保冷剤を当てると凍傷の恐れがあるため注意しましょう。

②激しい運動や入浴を控える

血流が活発になると、腫れや出血が悪化する可能性があります。抜歯当日は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒などは控えるのが望ましいでしょう。

③指や舌で傷口を触らない

気になっても、指や舌で触れると細菌が入り込み、感染の原因になります。また、血餅(かさぶた)が取れてしまうと「ドライソケット」と呼ばれる強い痛みを伴う状態になることがあるため、なるべく刺激を避けましょう。

④決められた薬はきちんと飲む

歯科医師から処方された抗生物質や鎮痛剤は、症状がなくても指示通りに服用することが大切です。自己判断で中止すると、炎症や痛みが悪化する可能性があります。

⑤食事は柔らかいものを選ぶ

抜歯後1~2日は、できるだけ刺激の少ない柔らかい食事を選びましょう。熱いものや辛いもの、硬い食材は傷口を刺激する恐れがあります。おかゆ、スープ、ヨーグルトなどが適しています。

⑥適度な口腔ケアは忘れずに

傷口を避けながら、他の歯はしっかりとブラッシングしましょう。清潔を保つことで感染リスクを下げることができます。ただし、うがいのしすぎには注意が必要です。強くうがいをすると、血餅が流れてしまう恐れがあります。
 
このようなケアを心がけることで、腫れや痛みを軽減していきましょう。
 
 

4. 和歌山県岩出市の歯医者 はたなか歯科クリニックの歯科診療

和歌山県岩出市の歯医者はたなか歯科クリニックは、歯科医療を通じて地域の方々の健康に少しでも貢献し、和歌山県岩出市の皆さんのかかりつけの歯医者になることを目指しています。

【はたなか歯科クリニックの歯科診療】

①歯周病ケアと予防歯科
お口の2大疾患と言われているむし歯と歯周病。
はたなか歯科クリニックでは、歯周病の治療はもちろん、発症・再発を防ぐための予防・クリーニングにも注力しています。
原因となるプラークを減らすため、歯肉炎から歯周炎に悪化する前に歯医者でのプロフェッショナルケアを受けることがおすすめです。

②歯科口腔外科出身の院長による親知らずの抜歯

口腔外科とは、むし歯や歯周病、歯並びの不正など以外で起こる様々なお口回りのトラブルを改善する治療です。
大人になってから生えてきて痛みを伴う親知らずの抜歯治療や、顎関節症の診断・治療、口内炎などのレーザー治療を行うことが出来ます。

③歯医者が指導するホワイトニング

歯の着色・変色が気になる方におすすめのホワイトニング施術。
はたなか歯科クリニックでは、自宅で継続的に行う事が出来る『ホームホワイトニング』をご提案しています。施術前には当院で診察・説明を行います。
 
 

まとめ

親知らずの抜歯後に起こる腫れや痛みは、体の自然な反応として誰にでも起こりうるものです。多くの場合、腫れのピークは2〜3日目で、1週間ほどで落ち着くケースがほとんどです。適切なケアや注意を守ることで、症状を軽減し、回復を促すことができます。

和歌山県岩出市の歯医者 はたなか歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりの状態に合わせた親知らずの抜歯を行っています。術前のカウンセリングを大切にし、不安や疑問に丁寧にお答えすることを心がけています。
和歌山県岩出市で親知らずの抜歯について相談したい方は、はたなか歯科クリニックまでお問い合わせください。
 

監修
はたなか歯科クリニック 院長 畑中 昭彦

経歴
1976年11月 和歌山県和歌山市出身
2001年3月 朝日大学歯学部 卒業
2001年4月 和歌山県立医科大学附属病院 歯科口腔外科 勤務(研修医期間を含む)
2004年4月 日本赤十字社和歌山医療センター 歯科口腔外科 勤務
2006年1月 はたなか歯科クリニック 開院
2023年3月 歯学博士(岩手医科大学医療工学講座)
2024年5月 和歌山県立医科大学歯科口腔外科学講座博士研究員

所属学会・スタディーグループ
日本口腔外科学会(2001年より)
日本口腔インプラント学会(2003年より)
日本抗加齢医学会
日本臨床歯科CADCAM学会
日本歯科理工学会
日本接着歯学会
岩手医科大学医療工学講座研究生

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